男の指

3/13
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「さっ、もぅこんな時間だ 我が沙希お姫様を御自宅にお送りせねば…」 そぅ言って沙希の顔を覗き込むと 「まだ もぅチョッと一緒に居たいなぁ~」 沙希は頬を膨らませ上目使いの真っ赤な顔でつぶやく… 堪らなく愛しい… 「だって久し振りのお出掛けなのに…」 「だぁめ!家の人心配するだろ」 真顔で言うと沙希は不満顔ながらもうなずいてくれた 「聞き分けの良いお姫様でよろしい」 俺は笑顔で沙希の頭をクシャクシャとなで 肩を抱き身体を引き寄せた 慌てた沙希の身体に力がはいる 彼女の反応に俺も緊張する  何だか焦ってしまう まったく俺らしくない…
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!