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彼女は抵抗はしなかった。
抵抗は無意味だということを、彼女ははっきりと理解しているようだった。
だが、同時に彼女は陵辱をはっきりと拒絶していた。
嫌がって泣き叫ぶこともなければ、諦めてこの状況を受け入れることもなかった。
ただ、黙ってなすがままに身を任せた。
命令されれば、殴られないために身体を動かす。
それ以上の協力はしない。
非暴力、不服従である。
汁男達にとって、一番やりにくい相手だ。
そのせいで、陵辱の宴は決して盛り上がることはなかった。
汁男達はそそくさと「仕事」をこなし、去っていった。
モニタの向こう側にいるはずのユーザは、落胆したかもしれない。
なんだこのゲームは。
買って損した。
そんなふうに悪態をつき、コンピュータの電源を荒々しく切ったかもしれない。
恐らく、それこそが彼女の狙いだった。
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