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彼は私の腕を引っ張り痛いぐらい強く抱き締めてくる。
「君はその心臓を一度捨てたんだね。だから俺が貰うよ。
いいよね?」
心臓が大きくドクンッと羽上がり体は興奮していた。
こんな感覚は始めてだ。何かが目覚めた様な。
「…分かりました。使って下さい」
「お店、辞めたんだってね。ビックリしたよ。
君の事好きだったから」
「ありがとうございます。今日から私の心臓はアナタのものです」
好きと言うより心臓を貰うと言われた方が私の心臓は動くみたいだった。
これが、私の恋のはじまり。
そして同時に彼のはじまりでもあった。
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