第1章

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帝都の一番町の酒場「ファイヤードラゴン」 ぐびぐび…ぷはぁーこの為に生きている!! 黄金色に満たされた杯を飲み干したルシアが満足そうに言った。 木製のカウンター席にからになった杯を置いた。 ルシア「最近ますます絶好だな、るーくん!」 るーくんと呼んだこの酒場「ファイヤードラゴン」のマスターのルシフェルは長い銀髪で長身の男性だ…娘のエリーとともに約一年前ほど前に地球からこの帝都に転移してきたのだ。 帝国にはこうした異世界からの客【ゲスト】がけっこうやって来るので帝国には彼らを世話する法律もたくさんある。 るーくん「いや…私のような地球人がこの世界で生きていける職に巡り会うのは幸せな事さ。おかわりいるだろう?」 ながい銀髪が陽炎のように揺れる…彼は決して冷たい男ではない…ただ、照れ屋さんなのよ…娘のエリーの談である…照れ屋か…確かにそうかもな… るーくんは地球ではシェフだったらしい、だからこうして皇族の俺は時々様子を見に来るのだ…昼間からビールを飲むためじゃないぞ。 エリーが微笑んでいる…まったく…この親子には敵わないな…るーくんの娘のエレノアはるーくんがエリーと呼んでいるので俺たちもそう呼んでいる。 エリーは地球では学生だと言うので帝国の騎士学校を紹介したのだが、高額な魔術書などをるーくんに買わせてるあたり流石は親バカだな…何かあるたびにエリーのセクシーポーズでおねだりされて幸せそうなるーくんだから、まあいいか。 メイさん「はぁい~枝豆ですよ~」 メイドのメイさんが枝豆を器に盛り付けて運んできた。 さすがメイさん♪気が利くぜ!!しかし相変わらずメイさんは超美人ショートカットの碧い髪にすべてをみぬくような瞳…きつきつのメイド服はかえって体のラインを強調しての(おっぱいでかいし…) ルシア「サンキュー♪ビールは?」 メイさん「あらあら、ルシア様♪…私に甘えてはいけませんよ♪」 ぬぅ…殺気! 悪魔を殺す恐るべき殺気がカウンター近くにいるエリーから俺に放たれる!!
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