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薄暗い部屋に灯る光、──影が揺れている。蝋燭の火だろうか? 薄い布団に寝ている。
そして、俺の上に股がる赤い着物の女。両手で俺の首を抱えた状態で、顔は向こうを向いていて見えない。髪は結っておらず、黒く美しい髪がゆらゆらと揺れている。
ゆっくりと動かしていた女の腰が徐々に激しくなる。大きくなる女の喘ぎ声に興奮して、俺も負けじと下から突き上げる。
暫くの快楽の後、互いが絶頂に達した。俺の上でぐったりとする女が愛おしくなり、顔が見たいと女の肩を持ち上げる。女の長い髪が俺の顔をすべっていく、女の横顔が少し覗いた──。
そこで目が覚めた。部屋の天井を眺めながら、妙に生々しい夢の余韻に浸っていたが、パンツの中の違和感に気付き、着替えるために脱衣場に向かった。
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