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深夜2時を回った頃から、体がだるい。恐らく熱もあるだろう。ふしぶしも痛く、風邪をひいたようだ。直樹にその事を伝え、テーブルに突っ伏し少し休ませてもらう。
「そろそろ、行くか」と直樹の声、どれくらい経ったのか、時間の感覚がない。重い頭を上げると、空は明るくなっていた。
スマホしか持っていない俺の分も、直樹が会計を済ませ、ファミレスを出た。重い体を引きずりながら歩くと、アパートが見えてきた。恐怖心はまだあるが、何より横になりたかった。鍵のされてないドアを開け、中に入る。
「悪りぃ直樹、俺ちょっと休んでいいか?」
「ああ、勿論、俺も少し寝かせて貰うよ」
まだ早朝なので、バイト先に人はいないだろうと電話はやめて、休みたいとメールを一本打ち、そのままベッドに倒れ込んだ。
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