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二杯目を注文しつつ直樹は続けた。「それで、K町にあるアパートなんだけど、結構ヤバイ噂があるのよ」小声になり、雰囲気をだそうとした直樹だったが、周りがうるさくて聞こえないことに気付き、声量をボリューム3に戻す。
「そのアパートに住んだ人達はさ、みんな普通じゃなくなるんだって」
「普通じゃなくなる? ──具体的に頼む」
「ノイローゼだろ、鬱に、自殺未遂──」右手の指を折りながら直樹は答える。
「などなど、まあ全部人に聞いた噂だけどね」
「ようは、精神に異常をきたすってことか、そんでその原因が、──呪い?」
「だからぁ、それを純哉が体を張って調査するんだよ」なんでそんなことも解らないんだくらいに言い放った。
「なんで俺がお前の小説の為にお化け屋敷に住まなきゃならねんだよ」
「だって純哉、部屋探してるって言ってたじゃん──」
「ああ、確かに探してる、だが、そこに住むいわれはない」
「それがさ、そのアパートそんな噂が広まちゃったから、入居者全然入らないらしくて、今はただみたいな家賃で貸してるらしいんだよ、お前、金ないんだろ」
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