とてもつまらない物語

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──  月曜になった。  俺はソファで眠っていた三枝を起こして部屋から追い返し、出社の準備をする。  湯を沸かし、インスタントのコーヒーを作り、トースターでパンを焼く。  その間に、顔を洗い、髭を剃り、 スーツに着替え出社の準備を整える。  冷蔵庫から野菜ジュースの小さい紙パックを取り出し、ストローで啜りながら、焼きあがっていたトーストにブルーベリージャムを塗り、時計を見て時間を気にしながら食べ進める。  そして鞄を持って、マンションの一室を出て鍵を閉め、会社への一歩を踏み出す。  実に晴れやかな気分だった。 ──
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