~ 60%の、青 ~

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「そういえばさ、えの、聞いた?」 「え、なに?」 「あいつ瑠奈とつき…」 「はっ!!!!!!」 育ちゃんの話を聞くまでもなく、 私は大変なことに気づいてしまう。 「シューズわすれた…。」 「…先行くよ。」 大慌てで家に戻り、シューズをむしるように取り そして体育館にたどり着いた。 「育ちゃん部室の鍵取りに行ったかな…。」 自転車はあるけど姿が無い育ちゃんの事を ぼそっと1人でつぶやいた。 体育館を開ける。 重く鈍い、金属の音が響く。 誰もいない、空気の音だけがする体育館を 突き進もうとした。 その時。
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