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「そういえばさ、えの、聞いた?」
「え、なに?」
「あいつ瑠奈とつき…」
「はっ!!!!!!」
育ちゃんの話を聞くまでもなく、
私は大変なことに気づいてしまう。
「シューズわすれた…。」
「…先行くよ。」
大慌てで家に戻り、シューズをむしるように取り
そして体育館にたどり着いた。
「育ちゃん部室の鍵取りに行ったかな…。」
自転車はあるけど姿が無い育ちゃんの事を
ぼそっと1人でつぶやいた。
体育館を開ける。
重く鈍い、金属の音が響く。
誰もいない、空気の音だけがする体育館を
突き進もうとした。
その時。
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