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「千歳が好きです。
オレとつき合ってください」
千歳といると、楽しい。
幸せだ。
一緒にいると、本当の自分になれる。
無くしかけていた、本当の自分に。
「魔陀羅を辞めないでつき合ってっていうのは、狡いって思ってた。
だから言えなかった。
千歳を危険に巻き込みたくないし」
でも諦められない。
もしこんなオレにも使命があるなら、
千歳を守ることだ。
いつも千歳に笑っててほしい。
千歳みたいな辛い思いを、もうこの街の誰にもさせたくない。魔陀羅を仕切るのはそのためだ。
やっと見つけた、守りたいもの。
やっと分かった、"強い"ってことの意味。
守りたいもののために強くなる。
誰かを傷つけるためじゃない。
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