◆誘う狐

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この展開はまさか… 「自分では届かぬであろう?我が治してやる。有難く思うのじゃぞ」 得意気にそう言うと俺の腕の傷を舐め始めた。 ペロペロと舐めながら俺の様子をちらりと窺ってくる。 口唇で啄んだり時折吸い付く様にされ、俺の脳内では腕=ナニに変換されつつあった。 ――ッ、ヤバい、可愛すぎて欲情してきた…。 いや、既にしてるけど。 これ以上されたら本気で襲い兼ねないので、一旦、狐太朗から離れる。 「…コタ、もういい」 「痛みは治まったかの?」 「あぁ。ありがとな」 「うむ。大した傷ではないが、化膿しては大変じゃからな。今、絆創膏を貰って来てやるから大人しく待っておれ」 放置プレイを食らった俺は狐太朗が戻って来る前に自身を鎮めようと必死になっていた。 終わり
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