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――――罰を。
――――罰を。
――――罰を。
ふたたび、周囲からは声が響く。
それが響くたびに、彼女は呼吸すらままならなくなっていく。胸は圧迫され、額の汗はとどまることを知らない。
――――汝、永劫の時を生きよ。そして、その命、魂、精神のすべてをかけて、この罪の贖罪を!
どくん、と。胸が慟哭する。
――――贖罪を!
――――贖罪を!
――――贖罪を!
その声に呼応するかのように、彼女の震える身体は光とも闇ともとれぬなにかに包まれていき――――やがて、彼女を覆い尽くした。
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