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猿が死んでからと言うもの、世の中は一段と不穏な空気になってきている。そう、あの戦国の空気に、、、
俺は猿が嫌いだったが、秀頼は嫌いじゃない
少し俺の境遇に似た親近感のような物を感じているからな
その秀頼を旗頭に豊臣の天下を守ろうとしているのが、石田三成
俺から見たら、百姓上がりの家臣(猿)の、新参者家臣みたいな~
しかし、いつの間にか、その三成が天下を動かそう、などと動き回ってるらしい
これらは世間では西軍と呼ばれている
もう1人嫌な奴がいる
狸だ!そう、家康だ!
織田家の下請け大名の筈が、これまたいつの間にか、俺にやたら指図してきやがる
今もまた
「上杉を討伐するから江戸まで出てこいや~」
なんて言ってきやがった
いつまでもガキ扱いしやがって
そんな家康に味方している奴等を、世間では東軍と呼んでいる
時代は西軍と東軍に分かれて水面下でギスギスが止まらない状況なのだ
そして最悪な事に俺がいる岐阜城は、正にこの西軍と東軍のど真ん中にあるのだ
時代は今、戦国乱世へと逆流し始め
それぞれの命運を賭けた戦いに向かっていた
誰しも逃れられない決戦へと
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