3人が本棚に入れています
本棚に追加
ムクとうぇちが家の西側に移動する。二人は窓を見つけると「狭い」などとつぶやきながらも中に入っていった。
「俺が入れないんだけど。カメラ持ってて」
れんずがムクにカメラを渡し、れんずも中に入る。先に中に入っていた二人が懐中電灯をつける。中がどうやら洗面所だったようだ。
「れんず君、結構暗いけど、このカメラちゃんと撮れてるの?」
「今回の企画のために奮発して買ったからばっちり映ってる。ていうか今訊くのか」
「まあまあ、それじゃあ、進んでいこうか」
ムクはカメラをれんずに渡すと、家の中を探索しだした。
「それでうぇち君。人形ってやっぱり居間にあるの?」
「噂じゃそこらしいけど、どうだろう。一通り、全部見てみるか」
「なんか、新鮮だよね。真っ暗な家の中を懐中電灯の明かりだけで歩くのって」
「何度も言いますけど、これは犯罪だからね、絶対に良い子はまねしちゃだめだよ」
そんな話をしながら二人はダイニング、浴室など扉がある部屋を探索し続けていく。
「お、この部屋まだだったな」
2人はまだ開けていなかった部屋の扉を開け、入り口で立ち止まった。
最初のコメントを投稿しよう!