第一話

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確か女芸人みたいによく喋る。 美人なのに、口が災いして現場の人と問題を起こすとか、なんとか。 「そうそ、営業部の廊下で」 場所考えてやって欲しいよね?と、優は話続けていた。 でも愛実の心はここに在らず、適当に相づちをうつ。 「ほんと、優ってあの人の話するのすきだよね」 「楽しんでるのよ。愛美と彼の事で」 「・・生憎、優を楽しませてあげられる事ないけど」 「今は、でしょう?」 もしかしたら優は、何か感づいているのかもしれないと感じながらも、カルボナーラをほおばった。 「合同飲み会いつだっけ?来月?」 「来月7月21日。19時からいつもの居酒屋さんだって。今日も部長が盛り上がってた。行きたくないなー」
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