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「仕事は出来る。顔はカッコいい。高身長。将来の幹部候補の噂もある。社内に彼に文句あるのはきっと愛実だけだよ?ファン多いから気を付けなきゃ」
「うん・・肝に命じておくよ」
彼を見て、数多くの女性社員はいつも色めき立つ。
『今日もかっこいいー』
『彼女いるかな?』
『連絡先教えてほしい』
『きゃー、目があった!』
昔から彼はなにも変わらない。
変わってしまったのはわたしなのかな。
「佐藤さーん。明日の飲み会の準備は大丈夫か」
少しずつ夏が近づいてきた七月半ば。総務・経理部の部長であり、宴会部長の畠山部長が声をかけてきた。
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