291人が本棚に入れています
本棚に追加
「もちろん俺は擁護派ね。
3回面接あるうち、2回偶然面接官として他の社員と立ち会ったんだけど、いい目をしていたんだ。
グループ面接のときは、うまく他の受験者を引っ張っていたし、個人面接のときには、俺は沢木海透という人間と仕事をしたいと強く思った。」
当然俺は引き留めた。
何をそんなに東京にこだわるのかと。
「まっすぐな目をしてあいつは言った。
少しでも近くにいたいと。
ようやくみつけて、やっと手が届く距離になったんだ。
詳しくは聞かなかったけど、きっと沢木海透という人間にとってその女の子は本当に大切なんだと感じた」
最初のコメントを投稿しよう！