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「やあ沢木、お疲れ」
「余計なこと言わないで下さいってお願いしましたよね」
海透は大きくため息をつく。
「お前がはやく言わないからだろ、佐藤さんかわいそうに。さて邪魔ものは退散しようかな」
保坂は、財布から一万円札を1枚だすと、2人でゆっくり飲みな、と言ってそそくさと退散して行った。
いや、保坂さん。
この状況でひとり残されても困るんですが。
「車だから帰りながら話すよ。もう帰るか」
「うん、お腹いっぱい」
海透は伝票と、保坂さんの置いて言った一万円札を持って先に会計を済ましに行った。
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