第一話

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「金曜日なのに、雅史さん大丈夫?」 「うん、ちょうど出張だから」 二歳上の雅史さんと付き合ってもうすぐ三年。 「そっか。あ、今日車で実家帰るからお酒なし」 「愛美の実家、千葉だっけ?」 「千葉市の端っこ」 一時間以上かかるねー、なんて話をしながら、宴会を楽しんだ。 部長たちにお酌しに行ってくる言い、優はビールと日本酒を持ち、各テーブルに近づく。 上座では、カラオケが始まっている。 まわりの状況を見ながら、お酒と料理を注文していく。 「あ、串焼き届いてないや」
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