291人が本棚に入れています
本棚に追加
その鐘の音を聞きながら、愛を伝えると永遠に結ばれる、という。
ゴーン、ゴーン、ゴーン。
「アイ。俺と結婚を前提に付き合ってください」
誕生日おめでとう、アイ。
海透は、背広のポッケから小さな赤い箱を取り出した。
中には、シンプルで小さな石だけど綺麗なかわいい指輪。
以前、ジュエリーショップでみたあの指輪だった。
「アイは俺のこと嫌い?」
「好きに決まってるでしょ、バカウミ」
中学の時みたいだなと、くすっと笑うと海透が私の左手をやさしくとり、薬指に指輪をはめた。
最初のコメントを投稿しよう!