第四話

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ずっと好きだった。 物心ついた頃から、私の一番近くにいた男の子はウミだった。 一番長く一緒にいたのはウミだった。 一番隣にいて居心地が良かったのはウミだった。 何人かとお付き合いしたけど、好きだなと思ったひとは付き合ったこともないウミだけだった。 ずいぶんと遠回りをしてしまったけど私の人生で愛する人は、沢木海透だけ。 今一度、大好きな幼馴染であり、彼氏さんの名前を呼んで想いを伝えよう。 「ウミ。愛してる」 私たちが見つける先に広がるのは、希望と夢に溢れた2人の新しい未来だ。
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