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中3の夏、花火を見に行った帰りに秀にいの親父さんは交通事故で亡くなった。
交差点で携帯を落とした俺を信号無視をした車からかばってくれたんだ。
「誰もそんな風におもってない。お前のせいじゃない。誰もお前を責めなかったろ」
「むしろ責めてもらったほうが楽だった。殴ってもらったほうが楽だった」
「あれは不慮の事故だ。信号無視をした車が悪い」
「それでもきっかけを作ったのは俺でしょ」
秀にいは大きなため息をひとつついた。
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