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でも違った。
アイもいっぱいいっぱいだった。
「ごめんな海透。お前にもたくさん背負わせてしまった。だけど、海透に頼みたい。愛美を助けて欲しい。愛美に笑顔を取り戻させてほしい」
そう言って秀にいは長い付き合いで初めて俺に頭を下げた。
「ちょ、秀にい。やめてくれって」
「もう、海透しかいないんだ。愛美の殻を破れるのは。お前だけなんだよ、愛美が本気でぶつかり合うのは」
秀にいは本当にアイを大切に思っている。
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