第一話

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大卒一年目の神木優は、(株)Erdeの経理部の同僚で同い年だが、高卒で入社した愛美の四年後輩になる。 分け隔てなく、人懐っこい優とはもう大の親友だ。 「ありがとう。優のコーヒー好きなんだよね。甘さと温度のバランスが最高で」 コーヒーを持ってきてくれた優に礼を言う。 「手伝いたいけど・・・」 「大丈夫。雅史さんによろしく」 毎週金曜日は、優が2歳年上の彼と会う日になっている。 ごめん、と言って帰っていく優は、すっかり乙女の表情に変わっていた。 優のコーヒーを一口飲んで、パソコンと向き合う。
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