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大卒一年目の神木優は、(株)Erdeの経理部の同僚で同い年だが、高卒で入社した愛美の四年後輩になる。
分け隔てなく、人懐っこい優とはもう大の親友だ。
「ありがとう。優のコーヒー好きなんだよね。甘さと温度のバランスが最高で」
コーヒーを持ってきてくれた優に礼を言う。
「手伝いたいけど・・・」
「大丈夫。雅史さんによろしく」
毎週金曜日は、優が2歳年上の彼と会う日になっている。
ごめん、と言って帰っていく優は、すっかり乙女の表情に変わっていた。
優のコーヒーを一口飲んで、パソコンと向き合う。
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