第一話

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千葉県内の商業高校を卒業し、建築メーカーとしては上位に名を連ねる(株)Erdeに、入社し5年目。 優秀な人材を求めて高卒の求人は出すものの、採用は大卒が慣例となっており、毎年採用までは至らなかった。 創業からもうすぐ100年を前にして初めて、佐藤愛美を高卒で採用するという衝撃的ニュースは瞬く間に社内に広まったと、入社当時すぐに耳に入った。 『100年に1人の鬼才』 努力は苦ではなかった。 学生時代の試験では、常に10番以内に入っていたし、全国模試でも上位に名前を連ねた。
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