まるだよーー

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彼女は口の端を上げてニコリと微笑む。 「…ふふっ、さて、なぜでしょうか?」 彼女はフェンスに背中を預けて、掌を合わせて、お腹の辺りに下ろす。 「…そんなこと言われても……」 第一彼女には1回も会ったことない。それに、男子ならそれなりに話せるものの、女子とは授業で同じ班になったときぐらいしか話さない。ましてや、金髪とかピアスとか苦手なアイテムだし、自分からそそういうものを身につけている人物には近づかない。 「…三秒以内に答えて欲しいな。」 「えっ!」 彼女が少し悪戯っぽく笑う。 「3」 「えっ、えっと!」 「2……」 (わ、分からない!!!!!) 「1…」 「と、友達の妹ーーー!」 「ブブーー!残念でしたー!」
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