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「ッ!!?」 低い男の声が聞こえた瞬間、快晴はバイクを手離し振り返る。 数秒前には誰も居なかったはずのその場所には・・・ 「え・・・えっと、コスプレ外国人の方デスカ???」 《 なに? 》 パリコレモデルも真っ青な高身長、キラキラサラサラと腰まである長い銀髪、碧く輝く鋭めの瞳が印象的な整い過ぎた美貌をもったあきらかに外国人の男性が・・・ 何故か和装で、着流しで立って居た。 「あれ?通じなかった?英語の方がいいのか?えーっと、ココデ、ナニシテマスカー?」 《 ッ! ・・・クックックッ・・・全部日本語だろうが 》 「んあ?あれ、間違えた!・・って日本語できるじゃん!」 《 いや、最初から日本語だがな・・・クックックッ 》 快晴の天然ボケぶりにハマったのか、男は面白そうに笑い続ける。 その姿に快晴は、ちょっと不機嫌になって口を尖らせた。 「なんだよ、ちょっと間違えただけじゃん。笑い過ぎだろ、おっさん!」 《 おっさん? クックックッ 威勢が良いな 》 なおも面白そうに笑う男に、快晴もバカらしくなってきて言い返すのをやめる。 そこで、ふと首をかしげる。 「さっきは誰も居なかったし気配もなかった・・・おっさん、いつから居たんだ?」 《 ん?・・・逃げださないと思ったら お前、気づいていないのか? 》 「気づく?」 《 あぁ。 ・・・これならば、どうだ? 》 ますます首をかしげた快晴の目の前で、男はニヤリと笑うと スゥーっと透け始めた。
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