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《フフッ さすがに驚いたか? どうだ?お前の友人と同じように 逃げだしても良いのだぞ?》 「ぁ・・・ま・・ ま・・・」 《 ま? 》 「マジかーーッ!!?初めて見た!!本物の幽霊かよ!?すっっっげぇーーッ!!?」 《 !! 》 半分透けた状態の男に向かって、快晴は初めて見るものへの興奮で飛びつかんばかりの勢いで詰め寄る。 男には、快晴の頭に犬耳と尻にブンブン振り回した尻尾が見えた気がした。 「え!なにこれ!?透けてんじゃん!向こう側丸見えじゃん!どうなってんのコレ!?幽霊のおっさんスゲー!!」 《 ・・・お前、馬鹿なのか? 》 「ああ!よくユキトにも言われるぜ!!」 呆れた表情の男に、ニカッと笑い返した快晴。 男は、脱力したようにため息をつくと姿を元に戻す。 「あれ?もうスケスケやめちまうのか?」 《 ・・もういい。・・・それと、私は幽霊などでは無い、神だ。間違えるな 》 「えー?神サマ?なにそれ?どゆこと?」 未知の存在に恐れを抱くどころか、新しいオモチャに興味津々になった子犬のようにはしゃぐ快晴の態度に疲れながら、男はすぐ側の斜面を指差す。 《 お前の友人が壊していった祠に祀られていたのが私だ 》 「お?・・あ。あのコケダルマのちっこいやつ?」 《・・・言い方が気に食わんが・・そうだ 》
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