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プロローグ
ユリアス大陸を主戦場とした大戦開始から7年立った統合暦275年、統合政府管理の下、各国は徐々に復興の兆しが見えたものの、まだまだ戦火の傷跡が大陸中に残っていた。
特に激戦地になったラバン共和国は、一部の都市を除き、ほぼ全てが崩壊、焼け野原となり、周囲に残ったものはなかった。
生き残った国民は、生きるため国を捨て、現在、共和国の跡地は大平原になっている。
国家として成り立たなくなったラバン共和国内において、掠奪、窃盗、強姦等が蔓延し、犯罪の温床となっていることから、統合政府が犯罪の取締りのため、統合政府治安部隊を創設し治安維持にあたるも、元共和国内において武装した犯罪集団と衝突し壊滅。
政府は調査の結果、既に反社会勢力等の後ろ盾を得た犯罪者達が、自らの独立区を設立していることが発覚。
犯罪者の独立区を鎮圧するため、政府は新たに各国から特殊部隊を集結させた統合連邦局を設立し、強力な武装をもって鎮圧にあたる。
治安局により、犯罪数を大幅に抑えることはできたものの、未だに独立区を解体させることはできていない状況である。
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