0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
十三年後
ガーティーはいつものように丘の上で日向ぼっこをしていた。
今日はいい天気だなと心の中で思いながら、空想に浸っているのである。
「さて、最近は依頼が無いから暇だし、タイラー博士のところへ行こうかな―」
そこまで言いかけたとき、空から何かが落ちてきた。
と同時に狂気の笑い声も聞こえた。
その物体はガーティーに向かって落ちてきていた。
よく見るとそれはキツツキの青年であった。
手には鋭利な刃物があった。
危険を察知したガーティーは、すぐに避けた。
キツツキの青年は華麗に着地すると、ガーティーを睨み付けた。
「ほうほうほう、さすがは元革命軍のリーダー狼ちゃんだ。よくこの俺の奇襲が避けられたなあ。それだけは褒めてやる。だが、次はこうは行かないぞ?」
キツツキの青年はすばやい動きでガーティーに近付いた。
ガーティーは思わず後ずさる。
「ああ、自己紹介がまだだったな・・・俺はスピーディー・ウッドペッカー。速さが自慢のキツツキさ。ま、覚えなくてもいいけどな!!!!」
最初のコメントを投稿しよう!