■RINK_001_クライマックス□

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◆A.D 2017/7/21◇ ◇Japan_Tokyo◆ TIME:AM6:51 1300万人以上が住む大都会とは思えないほど静かな朝・・・。 ベッドタウンとして有名な閑静(かんせい)な住宅地に、僕の家はある。 中流家庭が住むごく普通の2階建の一軒家。 父親が35年のローンを組み10年前に購入した。 父親は電子機器メーカーのサラリーマン。 母親は専業主婦。 僕は一人っ子で時代のニーズに がっちりハマった一般家庭だ。 僕の部屋は2階の角部屋、両親の寝室は1階。 -ポーポーポッポー・・・- 部屋のベランダからハトの鳴き声が聞こえる。 僕の部屋は普通だ、ベッドにテーブルに勉強机。 本棚には、普遍的な漫画とポピュラーな文庫本の小説。 だが、 6畳程の部屋には一つ違和感のある物が存在する・・・。 50インチの液晶テレビだ・・・。 僕は中学生の時からお年玉を貯めて、50インチの液晶テレビを買った。 一人っ子なので、お年玉は未成年にしてはそこそこの額をもらえる。 6畳の部屋には似ても似つかない大きなテレビ・・・。 そして、モデルガンとVR用のスコープ。 全ては・・・ 戦場オンラインゲーム「リアルフィールド」の為に揃えた、 僕の大切な生きがいだ。
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