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少女アオイは少しうつむき、自分の体を見つめる・・・。
アオイの体をまとうのは、
まるで特殊部隊やSWATなどが着用するような戦闘服と装備品。
そして全身を覆う(おおう)のは
伸縮性のある全身黒のボディースーツ。
アオイは生きているのを確かめるように、胸元を触り・・・
「ジンギ君・・・ごめん・・・わからない」
少年ジンギも同じく自分が着用する黒のボディースーツを見つめる
「・・・わからない・・・か」
ジンギはうつむきながら 無理やり作り笑いを浮かべる。
ジンギのその表情を見つめるアオイは
「ごめんね・・・微妙な事言って」
ジンギはアオイに気を使わせないように食い気味に答える
「いや いいんです!」
「確かに1年前の僕には どうする事も出来なかった」
「でも・・・」
ミシ・・・ミシ・・・
手に装着するグローブをゆっくり握りしめる音が・・・小さく響く。
ジンギは自分を見つめるアオイの目に視線を移し。
「アオイさんは今も生きてる それだけで十分・・・」
「その事実だけが 僕にとっての生き甲斐です!」
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