■RINK_001_クライマックス□

3/11
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
少女アオイは少しうつむき、自分の体を見つめる・・・。 アオイの体をまとうのは、 まるで特殊部隊やSWATなどが着用するような戦闘服と装備品。 そして全身を覆う(おおう)のは  伸縮性のある全身黒のボディースーツ。 アオイは生きているのを確かめるように、胸元を触り・・・ 「ジンギ君・・・ごめん・・・わからない」 少年ジンギも同じく自分が着用する黒のボディースーツを見つめる 「・・・わからない・・・か」 ジンギはうつむきながら 無理やり作り笑いを浮かべる。 ジンギのその表情を見つめるアオイは 「ごめんね・・・微妙な事言って」 ジンギはアオイに気を使わせないように食い気味に答える 「いや いいんです!」 「確かに1年前の僕には どうする事も出来なかった」 「でも・・・」 ミシ・・・ミシ・・・ 手に装着するグローブをゆっくり握りしめる音が・・・小さく響く。 ジンギは自分を見つめるアオイの目に視線を移し。 「アオイさんは今も生きてる それだけで十分・・・」 「その事実だけが 僕にとっての生き甲斐です!」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!