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うつむくジンギの視線に、アオイの影が動くのが見える。
影が動くと同時に、
アオイの黒のロングヘアーからアオイの香りがジンギの鼻をよぎる。
シャンプーでもリンスでもない、アオイの香り・・・。
その匂いに本能が反応し、思わずアオイに視線
を送るジンギ。
そこにはジンギに背を向けるアオイの後ろ姿・・・。
「ほんと・・ジンギ君って・・・キモい」
「ほんとキモい・・・」
後ろを振り向くアオイはジンギに視線を送る。
再びジンギの鼻に アオイの香りが届く・・・。
そして、アオイはニコっと優しく微笑みかけ・・・
「だけど・・・」
「プレイヤーのジンギ君は魅力的かも?」
ジンギはアオイの微笑みを見つめた瞬間・・・瞳孔が開いてしまう。
そして口角が上がったアオイの頬にうっすらと浮かぶ・・・エクボ。
エクボがジンギの心の理性を崩壊し、心の中で叫ぶ・・・。
「やっぱ かわいい!!」
・・・。
だが、1ミリも余韻を残す事なく アオイはすぐにいつもの真顔に戻る。
「でも誤解しないで・・・」
「魅力的なのはプレイヤーのジンギ君だから!」
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