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バイトが休みの日を利用して、クロエに渡された地図を頼りに俺は『カルミヤ写真館』という店を目指した。 分厚いアルバムの重みで肩がだるい。 あんな酒の席での話を本当に信じるのか。 だけれど、クロエの見たこともないような真剣な瞳に背中を押されたかのように俺は此処にいる。 店はすぐに見つかり、商店街の一角にこじんまりと佇んでいた。 外のショーケースには幼い子供の七五三の写真や、若い女性が袴を着た写真などが飾られている。 昔ながらの、地元の馴染みの人が訪れるようなごく普通の写真屋だ。
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