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2年3組、出席番号3番。
今岡光輝(ミツキ)。
光り輝くって!
たいそうな名前をつけたもんだな!と突っ込みたいところだけど…
身長180cm前後と思われるスラッとした長身。
バスケ部の絶対的エース。
……かと思いきや、練習試合を見にきた人の中にモデル事務所の社長がいたとか何とかであっという間に人気モデルになって部活を退部。
学校にあまり来ていないわりには、成績優秀。
その上、帰国子女だとかで三か国語を話せるらしい。
「本当、気にくわない!」
山積みになった課題に『松田三和』と名前を書きなぐり終えるとシャーペンの芯がポキリッと折れた。
「三和。あんた、それただのひがみでしょ」
呆れたように言うさくらの言葉に全力で対抗する。
「はぁ!?ひがむところとかないし!なーんも羨ましくないし!タケチもタケチだよ。『少しは今岡を見習え』とか言ってさ。何で私だけこんなに課題出されるわけ?あいつ学校にすら来てないじゃん」
「それはあんたが、三教科赤点な上に、竹原先生を『タケチ』と呼ぶ姿勢を改めないからじゃないかな?もう、無駄話しないで、早く終わらせないと私先に帰るよ?」
ふーとため息をつきながらさくらは鞄を抱えた。
「あーごめん!待って!」
さくらの腕をつかもうとした瞬間、机の上の携帯にひじがあたり、落下と共に勢いよく床を滑った。
「うわっ」
慌てて携帯を拾おうと振り向くと、私より先に手を伸ばした人の姿があった。
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