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次に隆侍はマナを一枚タップして横向きにし、手札のクリーチャーを一体選んで《ルナ・ブルーダイナソー》の上に重ねた。
「ソウルシフト、《アガタルキデス》の軽減、そして進化元参照による追加軽減により、1コストで《超電磁ダイナソーι》を進化召喚だ」
「《ゼリア》によるリクルートが活きたな」
慧の言葉に隆侍は頷く。
《ルナ・ブルーダイナソー》が盤上になければ、《超電磁ダイナソーι》を出すことは叶わなかった。
お互いにコスト5パワー4000のクリーチャーを主軸としているが故の成立だ。
隆侍は親近感を少し感じつつ、《超電磁ダイナソーι》を早速タップした。
「《超電磁ダイナソーι》で《リゲル・ワイバーン》を攻撃」
攻撃先をタップし、両者の間に矢印が結ばれる。
そして画面の中心に小さなウインドウが出現する。
内容は当然ながら、《超電磁ダイナソーι》の攻撃時トリガー能力の発動の有無だ。
隆侍は迷わず「いいえ」の方を押した。
代わりに次に出現したウインドウの「はい」をタップした。
「なるほど。これで《月波秘伝ルナティック・ウェーブ》がアタック・チャンスで唱えられるのか」
「ああ。《デポグライダー》を選ぶことで、7コスト以下のサイバー・ムーンが出せるようになる。出すのはこのカードだ」
進化サイバー・ムーンの攻撃時にノーコストで唱えることができる呪文《ルナティック・ウェーブ》の効果により、《デポグライダー》をデッキボトムに置き、そのコストに2足した以下のサイバー・ムーンを呼び出すことができる。
その効果により、隆侍は手札のサイバー・ムーン一体を更にバトルゾーンへと移動させた。
「《ブライトホーク・リプル》。登場時、自分のマナが水のみであれば二枚のサーチができる」
「なるほど、既存カードを上位種族化して能力を強化したのか」
マナゾーンが水文明のみという厳しい条件がある代わりに、非公開の万能サーチが二枚分も行えるという大きなメリットがあるクリーチャーだ。
無論、条件故にほぼ水専用ではあるが。
隆侍は新たなウインドウとして出現したデッキ一覧の中からカードを二枚選択した。
そして手札から一枚を選び、デッキボトムへと移動させたのだった。
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