イルレコ─Encounter with [astronaut]

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ブライトホーク・リプル 水文明/7マナ/サイバー・ムーン漣/6000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンのカードがすべて水文明なら、自分の山札を見て、カードを2枚まで選んで手札に加える。その後、自分の手札を1枚選び、持ち主の山札の下に置く。 相手のターン中、このクリーチャーがバトルに勝った時、ターンの残りを飛ばす。 (ダブル)・ブレイカー クレセントムーン・O CO-手札に加えたカードの数だけ、相手のターンの終わりまでこのクリーチャーのパワーを+3000し、「ブロッカー」を得る。 「クレセントムーン・オーバーも発動か。パワー増加にブロッカー付与、そしてバトルに勝てばターンの強制終了……残りの効果はかなり防御に特化してるな」 カードを読み取った慧が総合的な評価を口にし、隆侍はそれに同意した。 このカードの真価はサーチしたカードを使えるようになる次のターンに繋ぐために守備を徹底しているところだ。 自身の効果だけでもパワー12000のブロッカーとして君臨できる。 下手に攻撃すればターンの強制スキップ付きだ。 (だが、これで終わりじゃない) 隆侍は更に画面内に注目する。 《ブライトホーク》の処理が終了し、ようやく《超電磁ダイナソーι》と《リゲル・ワイバーン》のバトルが開始したところだ。 だがそこで新たなウインドウが出現し、隆侍は再び「はい」をタップした。 「《蒼浪の月星ストレージ》のスーパー・バイオ・タックル発動。墓地の《フォートレス・ブラスター》を唱える」 「ホントに3マナなのかってぐらいグルグル回ってんな……」 対象種族が「攻撃時」ではなく「バトル開始時」に能力を発動できるようになったバイオ・タックルの上位版。 《ストレージ》は二つの内一つを選択して発動をすることになるのだが、隆侍は汎用性の高い「互いの墓地の中からコスト6以下の呪文一枚を使う方を選んだ。 ちなみに《フォートレス・ブラスター》は初手で使った《エマジェン》で落としていたものである。 「呼び出すのは《時空の龍覇サクソニー・ムーン》だ」 「ま、ここで《時空の尖塔ルナ・アレグル》ってわけにはいかないもんな」 《アレグル》の覚醒条件を満たすのが非常に難しい以上、《サクソニー》が選ばれるのは仕方ないな、と慧は心の中で思った。
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