イルレコ─Encounter with [astronaut]

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ウインドウ内のカードの左上に記載されたコストの大きさに思わず身構える隆侍。 「コスト7……」 『無論、それだけ派手な能力を有しています。《アウレリア》はターン中初めて召喚するアーマード・ワイバーンをノーコストに変えることができるのです』 「っ!」 流石と言うべき重いコストに見合った強力な効果だ。 当然まだアーマード・ワイバーンは出ていない為、このターン中も使うことができる。 星鳥アウレリア 無色/7マナ/コズミック・ストーク/7000 スターウォーカー:このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、かわりに超次元ゾーンに置く。そこにある間、このクリーチャーはSW能力を得、次の自分のターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する。 SW-ターン中、1体目に召喚する自分のアーマード・ワイバーンはコストを支払わなくてよい。 『手札から再び《アストロノーツ・ワイバーン》を召喚。そして、《アストロノーツ・シリウス・ワイバーン》もグラビティ・ゼロによりノーコストで出します』 そして再び同じ動きで別の「アストロノーツ」の名を持つクリーチャーが現れた。 「《リゲル・ワイバーン》と同系統のカードか」 『はい。《アストロノーツ・ワイバーン》をバウンスすることで能力を発揮します。このカードの能力はデッキからのサーチです。そして加えた呪文、《コズミック・ブレイン》をそのまま唱え、《リリアナ》を超次元ゾーンから破壊して三枚ドローです』 アストロノーツ・シリウス・ワイバーン 火文明/7マナ/アーマード・ワイバーン天/5000 G・ゼロー自分のバトルゾーンに《アストロノーツ・ワイバーン》が1体のみであれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを1体、手札に戻してもよい。それが《アストロノーツ・ワイバーン》であれば、自分の山札を見る。その後、カードを1枚選び手札に加えてもよい。 自分のターンの終わりに、バトルゾーンに他に自分のクリーチャーがなければ、自分の墓地からカードを1枚選び、手札に戻してもよい。 隆侍の《ブライトホーク》のサーチと同様に相手に公開しないサーチだったが、すぐに使用して更なる手札補充を行ってきた。 (一見するとこれだけ動いた割に三枚ドローしただけだが……。超次元ゾーンには《アウレリア》が残るのか) 状況を一気に巻き返すようなプレイングでは無かったが、《アウレリア》の効果は次の星河のターンでも使うことができる。 次のターンに一気に逆転する為の布石なのだと、隆侍は察知した。 『ターン終了時、《シリウス・ワイバーン》のさらなる能力により、墓地の《リリアナ》を手札に戻します。これでターンエンドです』 最後の処理が終わり、ターンは隆侍に移った。 (あのデッキの底知れなさは、ヒミコ以上だな……。このターンで決めにいく!) 手札を眺めながら隆侍は、最大限のアタッカーを揃える為のカードプレイを脳内で構築していく。 「《Q.E.D.》により《龍覇ルナ・アーマリー》をノーコスト召喚だ。能力により、超次元ゾーンより《月面龍基地アブルフェーダ》を呼び出させてもらう」 新しく加えられたマナ武装ではないドラグナーを出す。 《ドラコベース》と比べ、1コスト少なくマナに依存しないので使いやすいが、スペック自体は既存の《龍覇メタルアベンジャー》などの6コストドラグナーと大差はない。 だが《アブルフェーダ》を呼び出せたお陰で、アンタップこそしないが二枚のマナが増えて、マナ武装7の達成は間近となった。 龍覇ルナ・アーマリー 水文明/6マナ/サイバー・ムーン/ドラグナー/4000 ブロッカー このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト4以下の水のドラグハートまたはコスト2以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンなら、このクリーチャーに装備する) サイバー・ムーン以外の文明が水のみのカードの能力でカードを引いても、クレセントムーン・O能力を使える。
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