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『効果はまだ続きます。お互いの墓地のカードを任意の枚数デッキに戻すことができます。ルナブルさんは全てのカードをデッキに戻してください』
星河が宣言すると、画面内では隆侍の墓地にあった大量のカードが全てデッキに戻り、自動シャッフルされた。
『こちらも数枚デッキに戻し、三枚引かせてもらいます』
任意なので星河は一部だけを抜粋してデッキに戻した。
その中に《グラティア》があったのを、隆侍と慧は見逃さなかった。
《グラティア》は墓地に同名カードがあると、敗北阻止の能力を発動できない為、墓地から無くすことで再び使われる可能性があるのだ。
『さて、《アルニラム》はアーマード・ワイバーン天を持っていますから、《リリアナ》の恩恵を受けているのですが、《ヘルナーク》がいる為攻撃は出来ませんね』
星河は少し説明口調になりながら、現在の状況を呟いた。
仮に《ヘルナーク》がいなければ、《アモール》の効果も相まってブロッカーを無視したトドメの一撃を喰らっていたのだ。
『なのでこのままエンドステップに入りますが……ここで《アルニラム》の最後の効果です。このカードを手札に戻して墓地に置くことで、次のこちらのターンの始めまで、パワー19000未満のクリーチャーの攻撃を封じます』
「また攻撃制限か……」
大型クリーチャーである自らを場から退かせるという大きなコストを支払う代わりに、突破困難な攻撃制限を課してきた星河。
これで再び隆侍は、強引な突破か耐え凌ぐかの二択を迫られることとなった。
星河の超次元ゾーンから《リリアナ》、《ガルムナ》、《アモール》が取り除かれ、ターンは隆侍へと渡った。
「孤高」の頂 アルニラム・Astronaut
無色/10マナ/アーマード・ワイバーン天/ゼニス/19000
シンパシー:アーマード・ワイバーン、無色クリーチャー
このクリーチャーを召喚した時、バトルゾーンにあるこのクリーチャー以外のカードをすべて破壊する。その後、すべてのプレイヤーの墓地のカードを好きな枚数選び、持ち主の山札に戻してシャッフルし、自分はカードを3枚引く。
自分のターンの終わりにこのクリーチャーを持ち主の手札に戻し、捨ててもよい。そうしたら、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーのパワーより小さい相手クリーチャーは攻撃できない。
Q・ブレイカー
エターナル・Ω
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