厄災という名の怪物との戦い

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「今回のヤツは前回の三倍以上だ。だがこちらの戦力は、前回の10倍を優に越えているからな、何てことはない簡単なヤツだ。 …だが! かすり傷ひとつ負うなっ! 絶対に許さんからなっ! 少しでも危ない時はまず防御だっ! それだけは誓えっ! 約束しろっ! いいなっ!!」 「オウッ!!」  ほとんどの者に気合が入り、返事ではなく掛け声で返してきた。いい雰囲気だと功太は感じたようだ。 「今のところ作戦はないが、戦いに入る前の手順を伝えておく…」  功太はリノとマノンによる結界を張り終えるまでの手順を伝えると、全員からどよめきが起こった。  功太の妹である悦子たちはすでに動き出している。悪魔ローゼンミラーのエリアに行き、前回使い残した機材などを雄雄しき山に運び込むためだ。  まだ神界の準備が完了していないようなので、功太はアストールにゴンタについて聞いた。 「ゴンタは緑のオーラを持っていないが、なぜ大地の匂いがするんだ? お前もゴンタを頼ったようだが」  アストールは驚いた表情を功太に見せてから語り始めた。     
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