厄災という名の怪物との戦い

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『デヴィラ待ってくれ。記録を残したいからな、創造にすぐにやらせる。 …戦力はお前の親衛隊だけでいいのか?』 「それ以外にもいるからな、何も問題はない。映像の準備が出来たらここにも映してくれ。全フロアにも放映する」 『わかった。100メートルか、育ったものだな… …お父さんも戦うの?』  サツキが珍しく優しい顔で功太に聞いた。功太は様々な経緯により、神の家族の父となっている。神の家族とは、星の創造神、神王、大魔王、そして天使の母である大天使たちを指す。功太の弟である功一郎たちも大天使だが、天使の母である大天使とは少し意味合いが違う。大天使相当と言った方がよさそうだ。そして、功一郎たち大天使は能力的には天使を生めないだけで、いつでも大天使として君臨できるチカラを持っているのだ。 「いや、オレの出番はないな。あるとすれば、前回同様、デヴィラと協調して終了だろうな」  デヴィラは涙を流しながら、全フロアの通信を開け、号泣しながら事態を伝えた。やはり悪魔は大きな戦いを望む種族なのだ。デヴィラはその高揚感からの嬉し泣きをしているだけだ。 「いいかっ! 雄雄しき山には近付くなっ! 何が起こるかわからんからなっ! 最後はオレと功太が倒すっ!! 楽しみにして待っていろっ!!」     
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