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号泣しながらもデヴィラは気合が入っている。やはり悪魔の中の悪魔だと功太は感心仕切りだ。
「疾風のシロ!」
功太が叫ぶと、動物の神で疾風の杖のシロが功太の目の前に大きなキツネの姿で踊り出た。
「死神動物を至急召集しろ。実戦を見せておきたいからな、急げよ」
シロは念話で死神動物たちに連絡を始めた。
「サンタ、結界の網の目の大きさは? 1メートルほどか?」
『もう少し大きいかな? 2メートルほど。小さいものは、網の外に出ているかも…』
「以前もそうやってヤツラは攻撃して来たからな。今回もエンジェルの結界頼みになるが、親衛隊員のレベルアップも兼ね、そして怪我のない戦いにしたい。 …誰でもいい、面白い結界を持っていないか? あちらこちらから沸かれると手の施しようがなくなるからな。出口が二ヶ所か三ヶ所のものがベストだな」
「ふたりでだったら出来るのっ!」
功太の言葉に、リノがマノンと手を繋いでやってきた。功太は満面の笑みでふたりの頭を撫で、きっとこのふたりなら出来ると思っていたようだが、あえてみんなに聞いてみたのだ。功太は部下たちに顔を向けた。
「訓練場の募金箱を集めて持ってきておいてくれ。長丁場になるかもしれないからな。20個もあれば十分だろう」
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