厄災という名の怪物との戦い

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 悦子が数人の親衛隊員を従えて死神訓練場に、紗梨菜が数人の大天使候補を従えて堕天使訓練場に行った。  功太はグランドラスに連絡した。今、この星に向かって帰って来ているところのようだ。功太が現在の状況を説明すると、異空間移動でいきなりグランドラスが姿を見せた。 「言っておくが、オレもお前も多分出番はないだろうが、万が一のために手伝って欲しいんだ、それで構わないか?」 「もちろんです、兄さんっ! やっと少しだけ恩返しができそうですっ!」 「もう一度言うが、多分出番はないぞ…」  グランドラスは気合を入れてしまい、功太の話を聞いていないようだ。しかし、やる気は十分窺えたようで、功太は何も言わなかった。    グランドラスは宇宙の大王だ。仕事としては宇宙の治安を守り、歴史を刻むことだ。功太は星の創造神、宇宙の大王まで知っている。功太は宇宙の創造神もいることだろうと、思っているようだ。  まだデヴィラから指示は出ていないが、功太の部下が全員そろったので、簡単に演説をした。     
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