秘密

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「 絆結・・・この映画面白かったね。 最後の学園に爆発物仕掛けられた時は、 どうなるのかビックリした。」 「 結構ドキドキしたよ。 映画にも隣に座る・・・ 琴ちゃんにも。 」 「 もう。」 「 その、少し照れた顔がまた、可愛いなぁ。」 「 もう、帰る!」 「 ごめんごめん。 思ったこと、つい言っちゃうんだぁ。 あとで後悔したくないから。」 「 琴ちゃん皆から、可愛いって言われてると思うから、 俺なんかが言っても、 きっと・・・ 心の奥には響かないと思うけど・・・。 今日だけ! 今日は二人っきりのデートだから。 たぁーくさん、言わせてね。」 「 もう、 可愛いなんて言われないよ。」 「 日本の男子はシャイだからね。」 「 カナダにいた時は、 皆、凄く積極的だったよ。 ハイスクールに花束持ってる子沢山いたし、 気持ち伝えないと、他の子に取られちゃうもん。」 「 今の僕には、日本が都合いいかも。」 「 ライバルが減るからね。」 「 そんなことないよ。 でも、嬉しいよ。ありがとう。。。  だけど・・・ そんなに、褒めてもらったこと無いから。 もう、お腹いっぱいだよ。 恥ずかしいから・・・ もう、褒めないで。」 「 わかった。気をつけるね。」 「 そうだ!蓮くん、甘い物好き?」 「 甘いものかぁ。」 「 琴ちゃんの事が、一番好きだけど。。。」 「 甘い物も嫌いじゃないよ。」 「 比較しなくていいんだよ。」 「 あれ?」 「 オレ、また言っちゃった。無意識なんだよ。。。 ごめんね。」  「 雑誌で読んだんだけど、 次ぎの駅の鶯女子大学のすぐ側に、 すっごく美味しいフルーツたっぷりのパンケーキあるんだぁ。 いつもね。 食べたいんだけど、大きすぎて一人で注文出来ないから、 みんなカップルで注文してるから、 女の子同士もなんか恥ずかしくて。 それくらい大きいんだよ。」 蓮は少し、表情を変えていた。 「 あれ、パンケーキきらい?」 「 あっ、ゴメンね。 私、勝手な事ばかりいってて。 男の人はもっと、こってりした物とかの方がいいよね。」 「 いやいや。違うんだぁ。 女子大・・・。 大丈夫だよ。行こう!」
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