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「 お待たせ致しました。特製パンケーキです。」
「 わぁ。。。」
目の前には、スカイブルーの大きな丸皿に
5層にもなったパンケーキ!
溢れるばかりのフルーツと生クリーム!
最上部には、こぼれ落ちる沢山のベリー!
そして、味を飽きさせないように、
バニラビーンズのきいた、カスタードクリーム!
抹茶! ミント! チョコ! バニラ!
4種のアイスが添えられていた。
「 すっ・・・凄いね!」
カナダでも、ボリュームたっぷりのスイーツは沢山あったから、
懐かしさもあり、蓮は嬉しそうだ。
「 わぁ。。。琴ちゃん、一緒にたべよう!」
「 はい! あーん!」
「 ええっ。 ヤダっ!」
「 ダメだよ。初めの一口は、レディーファースト!」
「 ええっ。」
琴は頬を真っ赤に染めながら、
蓮の差し出すスプーンに口をつけた。
「 おいしい?」
「 うん。。。」
「 じゃ、蓮くんも。」
「 いや・・・オレは・・・。」
「 ダメだよ。。。今日はデートなんだから。」
蓮は恥ずかしそうに、
大きなマスクをずらし、
琴からの気持ちのこもった一口を頂いた。
「 わぁ。。。おいしい。」
「 すっごーく、幸せ。」
お腹をすかせていた二人の前では、
大皿の特製パンケーキは、
あっと言う間に消えていった。
「 美味しかった。。。
やっと、夢が叶ったよぉー。」
「 琴は嬉しそうだった。」
素敵な時間を重ねる中、
このまま時が止まって欲しい事を、
一人願う蓮だったが、
そうはさせて貰えなかった。
追加でコーヒーのお代わりをした頃、
異変が起きた。
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