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2ヶ月前・・・
「 やっほー。匠。」
「 最後の学年は、同じクラスになれたね。」
「 やったーぁ。うふふ。 」
「 なんだよ、琴、その意味深な笑いは。」
「 いーじゃん。だって、嬉しいんだもん。」
高校2年間は、一度も同じクラスになる事は無かった。
本当は、俺もすっごく嬉しいのに、
いつの間にか、琴の前では素直に喜びを表現出来ない
キャラになってしまっていた。
一緒にいたい筈なのに、
一緒にいると意識しすぎて、
つい、強がってしまう。
「 匠は嬉しくないの? 」
「 当り前だろう。 」
「 ふーん。そうなんだぁ・・・。」
思ってもいない事が、
言葉としてでてしまう。
「 私は幸せだからそれでいいかっ。」
「 なんだよ、それ。」
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