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帰る時間。契約書に確認のサインを貰い無事終了。
ここからが、ワンポイント!
オーナーに次回のイベントなどを聞き出し、次回契約の話をサラリとする。
まっ、殆どの場合は
『考えておくから』
で終わるのだが、実はちょっとした(スパイス)を仕掛けいる。
契約の決定権はオーナーにあるのだが、どんな店にも従業員をまとめる社員・パートの女性などがいる。
三橋さん曰く、俺は(No.2)を見極める天才らしい。
再契約の三割は他の社員やパートの意見を聞いて決めるという。
当然、発言力のある人間の一押しが影響するのはいうまでもない。
俺はオーナーだけではなく、No.2とおぼしき人間にも声をかける。人とは不思議なもので、オーナーに続いて挨拶されたり、話かけられたりすると悪い気はしない。
特にパートさんが主体の店は効果抜群。
若い女性の場合は機敏な動きを褒め、男性の場合はオーナーの補佐に対する苦労を労う。
警備員を雇うこと自体、仕事が忙しいのだから、多少なりともイライラ感は持っている。
それを和らげる・同調することで親近感がわくのだ。
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