夏の警備員

スポット契約

警備員の仕事をしている時に、よく聞かれることがある。

一つ目は道や施設の場所。
二つ目はクレーム。
三つ目は世間話。

一つ目の場所案内は非常に困る。なぜなら、依頼されて来ただけで、周囲に何があるかなんて、知るわけがない。

二つ目のクレームも厄介だ。駐車案内が遅いだの、店の対応が悪かっただの、店内のことまで知るかと言いたくもなる。

問題なのは、三つ目の世間話。
田舎の店に多いのだが、近所に住んでいるご年配のお客様が話しかけてくる。

こちらは警備で忙しいのだが、真横に立って話しかけられるから大変。事故にでも遭われたら大問題、危ないから離れてくださいと優しく注意しても、なかなか離れてくれない。

そんな人は大概一人暮らしで、散歩ついでに話し相手が欲しいのだろう。

子供の頃、婆ちゃんっ子だった俺は強くは言えず、少しだけ話に付き合う。

これも、コミュニケーションの一つだと考えるようにはしている。

他にも、警備員の仕事をしていると、新規に繋がる人と会う場合がある。