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先程から、前を歩く男性に自然と目がいってしまう。
実は電車の中から既に目が追っていた。
日曜日の午前中ということもあり人が多かった。
目の前に立つ彼は、まるでナイトのように私を人混みから守ってくれるような立ち位置に居た。
そっと見上げると思ったより近い場所にあった顔にどきりとして慌てて顔を背ける。
私の喉がごくりと鳴ったことをどうか気付かずにいて……。
同じ駅で降り、私はあえて彼の後ろを離れて歩く
。
彼に気付かれないように、まじまじと観察していた。
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