8月109531日

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そんな事を考えながら、僕はトイレから出て自室に向かい、 途中で、露出の多いラフな格好をした姉と無言ですれ違い、自室に入ってドアを閉めた。 大学生の姉は、僕とはまるで生態系の違う人種で、 毎日流行りのファッションで着飾っては、仲の良い男女グループと一緒に、 旅行なり海水浴なりで遊び呆け、リアルを充実させているようだった。 当然僕とは折り合いも悪く、最近は大した会話もしない仲となっていた。 学校でもそうだが、他人と群れなければ楽しめないし、生きていけない連中を、 僕は内心見下してもいたし、無理して関わる必要も無いと思っていた。 そして家族に対してさえ、僕は同様の想いを抱いていた。 自室に戻ると、そのままずっとゲームをして過ごした。 夕方の7時を回った頃、晩御飯ができたと、母が僕を呼ぶ声がした。 僕は適当な所でゲームを中断し、自室を出てリビングに向かおうとドアノブに手をかけた。
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